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注目の“ラグスポ”に新たな風を吹き込んだ「Tissot PRX」

注目の“ラグスポ”に新たな風を吹き込んだ「Tissot PRX」

御三家を筆頭に、古くから人気を誇るラグジュアリー&スポーツウォッチ。このジャンルに近年、変化が見られる。そこでスイスの老舗ブランド、Tissotの新作からその潮流を探ってみよう。

登場するやいなや、瞬く間に品切れした人気の逸品
 2021年2月に登場し、瞬く間に人気となったTISSOT(ティソ)のクォーツウォッチ「Tissot PRX(ティソ ピーアールエックス)」。「PRX」とは“Precise and Robust(高精度かつ堅牢)”の頭文字と、10気圧防水を表す“X”の組み合わせで、その名のとおり、高い機能性と品質を兼ね備えているが特徴だ。
 そして、1970年代のオリジナルを再解釈したヴィンテージ感のあるデザイン、刀のような雰囲気をまとった薄型のフォルムやソリッドな質感も、PRXの魅力。ブレスレットからサテン仕上げのケースへなめらかに繋がる一体化したラインは、見ていて惚れ惚れするほど。これで5万5000円という価格なのだから、人気を集めているのも納得である。
 ティソを取り扱うスウォッチ グループ ジャパン株式会社ティソ事業本部のPR担当者に話を伺ったところ、
「発売直後に品切れを起こすほどご好評をいただき、いまだに指名買いいただいております。すでにご購入の意思をお持ちのお客様から、店頭在庫のお問い合わせと、オートマティックモデルに関するお問い合わせを多くいただいております」
 と、反響は大きく、いまでも多くの支持を得ているようだ。ちなみに、現在は在庫もしっかり揃っているそう。ところで、このTissot PRX。ここ数年、時計シーンで注目され続けている“ラグスポ”というジャンルに当てはまるのだが、ラグスポとはご存じだろうか?

●オンでもオフでもシーンを選ばない高い汎用性
“ラグスポ”とは、ラグジュアリー&スポーツの略で、いうなれば高級感のあるスポーツモデルのスーパーコピー 時計のこと。ブレスレットとケースが一体化していたり、薄型であったり、ステンレススチールを使っていたり、その定義は様々であるが、フォーマルな佇まいにもカジュアルな服装にも、シーンを選ばずに使える、使い勝手のよさがその魅力といえるだろう。
 なぜラグスポが注目されているかについて、時計ジャーナリストの篠田哲生氏に伺った。
「やはり、スポーティなのに薄型ケースということで、オンもオフも使いやすいという汎用性の高さでしょうね。あと、ラグスポは1970年代にルーツがある時計ですが(PRXもそうですね)、昨今は復刻デザインブームでもあるので、そういった懐古主義と汎用性の高さが上手くミックスしているのも人気の理由でしょう」
 たしかに、Tissot PRXもオリジナルを継承しつつ、機能やデザインを現代風にアップデートしている。使い勝手のよさはもちろんだが、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気も、その人気の秘密なのかもしれない。
 なお、ラグスポを代表する、Patek Philippe(パテック フィリップ)の「ノーチラス」、AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)の「ロイヤルオーク」、VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)の「オーヴァーシーズ」などは、店頭にも並ばないレベルで人気だとか。
 また、他のブランドも次々とラグスポに参入しているそうだ。そのなかでも、5万円台という手頃な価格で、高い機能性と高級感を実現させ、ラグスポというジャンルに新たな風を吹き込んだ「Tissot PRX」。スーツにも、カジュアルにもラフに使えるその汎用性の高さで、どんなシーンでもちょっと大人なエレガントな雰囲気を演出してくれるはず。ラグスポ入門の1本としてもオススメだ。